「願望への依存」という占いの危険性

皆さん、こんばんは。

セラススクール 学長のミスカトニックです。

さて、今日は占いについて回る永遠の課題である「依存」について考えてみたいと思います。

多くの方は、占いに関する「依存」と聞くと、「占いに対する依存」というものを連想しがちだと思います。

確かに、これも占いに関連する大きな問題なのですが、それと同じくらいに警戒しなければならない依存があります。

それは、「クライエントが自身の願望に依存する」というものです。

具体的に言うと、例えばクライエントが片思いをしているとするならば、その片思いの相手に自分のシアワセを預けてしまう、というものです。

このメカニズムは、片思い等に付随するネガティブな感情を解消する手段として願望成就しかない、という心理状態に至ってしまうことによって生じます。

つまり、ネガティブな感情の解決手段が、願望成就しかないという思考に陥ってしまうというものなんですね。

こうなると…

「片思いが成就する=シアワセになれる」

「片思いが成就しない=シアワセになれない」

という図式が必然的に生まれます。

これは、占いに対する依存以上に危険な状態です。

というのは、クライエントの願望成就に対する依存度が深まれば深まるほど、自分自身がシアワセになる選択肢を狭めてしまうからです。

そのため、占いをする側として私たちは、可能な限りクライエントが多様な選択肢を検討できる余地を作る必要があります。

ただ、これは1回の鑑定で実現することは困難です。

というのは、ネガティブな感情を抱えているクライエントは、どうしても心理的柔軟性を失いがちになっているからです。

そのため、ある程度の期間、粘り強くクライエントと関り、方向転換の糸口を見つけ出すという作業が必要になります。

ここで大切なのは、1回で解決しようとしないことです。

多様な選択肢を持つというのは、クライエントにとっては、いま好きな人を諦めると認識されてしまう可能性がかなり高いと言えるでしょう。

そうなると、心理的な抵抗が高くなるので、よりクライエントは願望に依存するという悪循環が生まれます。

1回で解決するという無理をしないで、粘り強く関わってください。

そして、クライエントがストレスを感じることなく、選択肢の多様性を持てるようにサポートしてくださいね。

ではでは!

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