皆さん、こんにちは。

占いと心理のスクール、セラスの講師であり、占いカウンセラー、スピリチュアルカウンセラー養成講師のミスカトニックです。

さて、今日は占いでのクライエントとの信頼関係の構築方法について考えてみたいと思います。

信頼関係に必要な3つの要素

鑑定やセッションでは、必然的に「正しい答え」、つまりアドバイスをクライエントから求められます。

そのため、私たちはその「答え」としてアドバイスをお渡しするのですが、ではクライエントからの問いに対して正しい答えをお渡した際、クライエントはそれを受け入れてくれるか、といえばノーです。

私たちの発するメッセージをどの程度クライエントが受け入れてくれるかどうかは、クライエントと占い師との「信頼関係」によって変わってきます。

つまり、信頼関係の程度によって、占い師側の発信を受け入れる度合いが違ってくるんですね。

私たちも、あまり信頼していない人からの話しは、懐疑的になりますよね。

それと同じです。

しかし、「信頼関係」と一言で行ってしまうと抽象的ですよね。

要するに…

「この占い師は私のことを理解してくれていて、そして頼りがいがあり、かつ私の味方だ」

というように思って頂く必要があるんですね。

となると…

「分っている(理解している)」

「解決してくれる(頼りになる)」

「味方だ(応援してくれている)」

という3つの要素が必要になります。

では、クライエントがそのような認識を私たちに持つためには、何が必要となるでしょうか?

信頼関係を作るために必要な、当たる以外の重要な要素

確かに、占いであれば「当たる」事が信頼につながります。

そもそも、当たらなければ、信頼関係を作る事はできません。

しかし、占いの能力の基礎さえあれば、クライエントの事を当てるのはそう難しくありません。

では、当たりさえすればクライエントと信頼関係を作れるかどうかは、別の問題です。

当たっていても、「あぁ、この占い師は違うな…」と思われる可能性もあるのです。

つまり、当たる事は必須条件ですが、それだけでは十分ではなく、当たるだけで信頼関係が出来るかと言えば、それだけではないんですね。

ここで非常に重要となるのは、「クライエントの訴えを聞くチカラ」です。

つまり、クライエントの訴えに対して、丁寧に傾聴を行う事なんですね。

丁寧に話しを聞いてもらう体験は、クライエントにとって安心感につながるだけでなく、「あぁ、この占い師は私の理解者なんだ」という実感へとつながっていきます。

しかし、耳を傾ける焦点がずれてしまうと、せっかくの傾聴も効果が半減してしまいます。

特に大切になるのは、クライエントが抱えている心理的・精神的な不安や葛藤です。

と言うのは、クライエントが抱えているのは問題を解決したいという思いだけではなく、心の負担も解決したいという想いがあるからです。

聞くチカラを活用して信頼関係を形成する

クライエントの多くは、ネガティブな感情を抱えて私たちの所へ来ます。

そうした感情を私たちに対して、最初から訴えてくれるクライエントなら、あまり苦労はありません。

しかし、ほとんどのクライエントは問題にフォーカスをしていて、その問題を解決する事で自分自身の不安や葛藤を解決しようとします。

ですので、心理的な不安や葛藤を訴えないクライエントも数多くいます。

この理由はカンタンで、クライエントは問題解決志向が大変強くて、心理的な面を訴えるという発想が乏しいからです。

これは私たちもそうですよね。

何か問題や不安を抱えている場合、その問題や不安を具体的に解決したいとまずは考えるはずです。

そして、そこにある感情や心理的葛藤などを訴える事は、あまりありません。

だから、クライエントが心理的な不安や葛藤を話しを始めるきっかけを私たちからお渡しする必要があるんですね。

例えば…

「カードを見ていると、彼との関係でかなり苦労されているようですね。

彼の言葉も相当に厳しい印象を受けます

…実際、どんな事が起こっているのですか?」

という投げかけです。

こうした投げかけから、まずクライエントが現在あるいは過去に体験した出来事を話してもらうようにします。

その出来事、例えば彼とのケンカや彼の辛辣な発言といったものを共有することで、そこにあるクライエントの感情を察することができるようになります。

重要なのは、体験した出来事に感情が紐づいているという事です。

占いは心理カウンセリングではありませんから、最初からクライエントの感情面にアプローチできる事は多くありません。

しかし、私たちの感情は出来事から生じています。

そのため、出来事にフォーカスする事で感情面にアプローチをする事が出来るようになるんですね。

寄り添い共感するための「共有」

だから、鑑定で重要な「寄り添い共感する」というのは、その前提として「情報の共有」が必要となるのです。

共感を示すためには、情報の共有が必要です。

そもそも、情報の共有がなければ、共感したくても共感のしようがないんですよね。

なぜなら、共感するための材料がないからです。

そして、共有するためには、質問の投げかけが最初のステップです。

「この鑑定ではこのように出ています。

…実際、どんなことが起こっているのですか」

こうした鑑定結果をベースにした質問の投げかけをすると、比較的スムーズにクライエントは話し始めてくれます。

そして、クライエントから出てきた情報に紐づけされている感情に着目して、「それはツラかったでしょう」という共感を示し…

「私はあなたのことを理解しているよ」

というメッセージを伝えるのです。

鑑定をベースにする質問は結構使えますので、ぜひ参考にしてください

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