皆さん、こんにちは。
セラススクール学長 ミスカトニックです。
今日は、「占いと心理カウンセリング、どっちが選ばれる?」というテーマでお送りしたいと思います。
ちょっと私の背景的なお話しになるのですが、私は元々(今でもそうですが)心理カウンセラーで、医療や産業の分野で活動してきました(日本で唯一の心理カウンセラーの国家資格である『公認心理師』の資格保有者でもあります)。
今でも精神科医や心療内科医、精神科ナースさんと一緒に仕事をすることが多いのですが、その中で多くのクライエントとかかわりを持ちます。
そして、そうしたクライエントの中で、占い愛好家というのは決して少なくありません。
また、占い師、スピリチュアル・カウンセラーをしていても、明らかに心理カウンセラーの支援を受けた方がいいよなぁ…と思うケースも多々あります。
つまり、本来心理カウンセラーの支援を受けた方がいい方が、占いを利用するというケースが非常に多いんですね。
明治大学文学部教授の諸富先生は著書の中で「心理カウンセラーの一番の商売敵は占い師だ」と言っておられましたが、これは私も全く同感です。
幸い、私は占い師やスピリチュアル・カウンセラーと心理カウンセラーという二足の草鞋を履いていますが、市場規模においても皮膚感覚においても、心理カウンセラーよりも占い師、スピリチュアル・カウンセラーの方が需要が高いと言えます。
では、占い師と心理カウンセラー、どっちで活動するのが良いのかという事になりますが、単に相談業務や対人関係の問題(恋愛、交友関係等)ならば、占いの方が相談しやすいという事が言えるでしょう。
つまり、クライエントが問題の所在を「自分の外」にあると認識している場合ですね。
一方、「自分自身の問題」と向き合いたいという方は、心理カウンセラーの方が適しているでしょう。
要は、クライエントの問題意識によって使い分けができるという事ですが、まだまだ心理カウンセラーの普及は十分ではなく、占い師・スピリチュアル・カウンセラーの方がニーズが高いというのが現状です。
また、占い師、スピリチュアル・カウンセラーには、「自分の存在を越えた『存在』」や「未来を知ることが出来る」という事で心の平安を得ることが出来るという、心理カウンセラーには原則的にない側面があります。
これは決して軽視することが出来るものではなく、そうしたある種超自然的な存在によって「守られている」という実感があることで安心感や平安を得るということが出来るというのは、クライエントにとっては大きな意味があります。
となると、占い師として活動したい、活躍したいという事であれば、そうした「超自然的な存在」というものをきちんと扱えるということが大切になってきますし、またカギにもなります。
占いに来られる方は、確かに心理的な支援のニーズを持っています。
しかし同時に、心理カウンセリングを求めていなという、ある種矛盾した側面もあります。
そうした点を考えると、「心理カウンセラーではできないこと」をきちんと扱えるというのが、占い師、スピリチュアル・カウンセラーの役割の1つと言えるでしょう。
ではでは!