皆さん、こんにちは
占いと心理のスクール、セラスの講師であり、占いカウンセラー、スピリチュアルカウンセラー養成講師のミスカトニックです。
さて、今日のテーマは、タロット占いをする上で重要なポイントをお伝えいたします!
カードの象徴を読む
タロットカードは西洋文明の中で生まれたものです。
よって、西洋文明の思想が色濃く出ています。
西洋文明はキリスト教と密接な関係にあります。
キリスト教抜きに西洋文明は語れません。
そのため、タロットカードの象徴を読む場合は、ある程度キリスト教の知識があった方が有利です。
つまり、タロットカードの象徴には、キリスト教の思想が色濃く出ているからです。
しかし、ライダー版を考案したアーサー・エドワード・ウェイトはオカルティストでした。
そのため、キリスト教だけでは括れないという特色もあります。
例えば、ワールドのカード
そこには、女性と月桂冠、4つの生き物が描かれています。
カード全体でみると、これは運命の完成であり勝利を表しています。
ここで注目するべきは、四隅に描かれている生き物です。
この四隅の生き物は、聖書の四大福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの福音書)を表しています。
そして、女性を囲む丸い植物は月桂冠を表しており、これは勝利を意味します。
これだけ読むと、「キリストによる世界の完成」を表しているように見えます。
キリスト教では終末思想、つまりいつかやがてキリストが再降臨し、やがてこの世界は滅び、キリスト(神)による世界が完成するという思想があります。
つまり、キリストによる神の国がこの世に実現するというものです。
それを物語っているのは、有名な「ヨハネの黙示録」です。
ここで、ヨハネの黙示録から、その4つの生き物がどのように描写されているのか、少し長いですが引用いたします
「この玉座の中央とその周りには4つの生き物がいたが、前にも後ろにも一面の目があった。第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は若い雄牛のようで、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は空を飛ぶ鷲のようであった。この4つの生き物にはそれぞれ6つの翼があり、その周りにも内側にも、一面に目があった。彼らは、昼も夜も絶え間なく言い続けた。
『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
全能者である神、主、
かつておられ、いまおられ、やがて来られる方』」
(日本聖書協会 新共同訳 ヨハネの黙示録4章6節~8節より引用)
これだけ見ると、まさに終末に訪れる神の世界を表しているように見えるでしょう。
しかし、重要なのは中央にいる女性です。
もしも、クリスチャンがタロットカードを考案したなら、中央に来る人物はキリストになっていたでしょう(キリスト教では占いは禁忌ですので、ありえない話ですが)。
しかし、先述しましたように、ウェイト氏はオカルティストです。
キリスト教の思想と異なる、黄金の夜明け団に代表されるオカルト思想の持ち主です。
そのため、キリスト教の思想がそのままカードに反映される事はありません。
また、ウェイト版タロットカードが出来たのは1909年。
1900年代は非常に政情が不安定で、鉄道が普及し始め、初めの飛行機が空を飛び、共産主義が勢いを増すという、まさに激動の時代でした。
その中では運命と言うのは非常に不安定で、良い方にも悪い方にもどちらにも転がっていく、そのような世界観がありました。
そのため、ワールドのカードの中央には運命の女神が描かれたのです。
ここまで理解できると、ワールドのカードの意味も見えてきます。
それは、運命の女神による世界の完成であり、終末の次にくる新たな世界の完成です。
そこには、新しい世界の登場という意味も見えてきます。
こう読むと、単なる「物事の完成」の一言では語れないストーリーが見えてきます。
このように聖書を理解すると、リーディングの内容がグッと深まります。
より深いリーディングのコツ
これは批判ではないのですが、一般に読まれているタロットカードの解説は断片的です。
象徴を詳しく解説してある書籍はあまりありません。
また、書籍によって解釈も様々です。
タロットカードの解釈は自由であるべきです。
100人いたら100通りの解釈があってもいいでしょう。
しかし、タロットカードの意味を正確にとらえるのであれば、カードの象徴に強くなる事をお勧めします。
そもそも、ライダー版に限定して言うのであれば、そこにはウェイト氏の思想が色濃く表れています。
それが各象徴に強く表れているのです。
そのため、カードの象徴に詳しくなる事によって、カードに対するリーディングもさらに深くなっていきます。
タロットカードのリーディングは、象徴抜きでは語れないのです。
ぜひ、象徴に詳しくなって、より深いリーディングを目指してくださいね!
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